環境への配慮で、お客様・従業員など関わるすべての人に幸せを

これまで包装資材には、使う人・使われる場面に合わせて、さまざまな機能が付与されてきました。中身の変化や鮮度低下、混同・交雑を防いだり、内容に関する情報を正確に伝えたり。バーコードでは販売や在庫を効率化したり、手の込んだ包装で人の心を動かしたりすることも。さまざまなニーズが多様化する現代においても、さらに良い機能が誕生する可能性が秘められています。

一方、近年は世界中の企業がSDGs(持続可能な開発目標)に対する取り組みを進めています。地球環境へ配慮する機運が高まっている中、従来の包装資材は環境対策より、機能性や経済性に比重を置いた商品が多かったのも事実です。地球環境は、次の世代まで守り続けていかなければなりません。今後はリサイクル可能な素材の使用を含めて、この3つのバランスが取れた商品の取り扱いを増やしていくことが、包装資材に関わる企業の使命となっていくことでしょう。

創業時に天然素材を取り扱っていた私たちは、業界のリーディングカンパニーとして、いち早く環境に配慮した商品の取り扱いを推進してきました。また、全社員が電力や水の使用量を減らすなど地球にやさしい行動に率先して取り組むことで、環境への意識を1つにしています。環境省が定めた環境経営システムと環境報告に関するガイドラインにもとづく制度「エコアクション21」は、10年連続で認証を取得してきました。これからも、多彩な人材が力を合わせて創意工夫し、私たちの考え方を行動で示していきます。

30年周期で語られることの多いビジネスモデル。タツミ産業は今4回目の30年を迎えています。1回目は天然竹皮と経木の包装資材でまず基盤を作り、2回目はプラスチックなどの素材展開で事業を拓いて、3回目はスーパーマーケットやコンビニエンスストアとの取引開始で事業拡大しました。4回目の30年の軸は環境だと考えます。環境に対応した包装資材、環境に配慮した事業こそが、これからのビジネスの大きな枠組みになっていくでしょう。タツミ産業は、今後も環境に配慮した包装資材を、適正・適切な形でお客様に提供することで、安心・安全な社会の構築に寄与してまいります。

代表取締役社長

石関 慎一